桐光学園・野呂雅之監督 最後の夏終わる 無念の5回戦敗退「こんなチームと戦ってこられたことは幸せ」
「高校野球神奈川大会・5回戦、日大藤沢6-4桐光学園」(20日、サーティーフォー保土ケ谷球場
泣き崩れるナインをねぎらった後、一人、スタンドへ頭を下げた。深々と、長く、感謝のあいさつ。今夏限りで勇退を表明していた野呂雅之監督(64)が率いた桐光学園は5回戦敗退。最後の夏が終わりを告げた。
序盤から点の取り合いとなった中、六回に勝ち越しを許した。八回に1点を返すなど猛追も及ばず。「全員がプレーに集中して、すごく熱いモノがあった。何とか逆転までいきたかったですが、相手に力があった」と日大藤沢をたたえた。
1984年に監督へ就任し、今年で42年目。強豪とは呼べなかった同校を春夏通算5度の甲子園出場を果たすまでに引き上げ、松井裕樹(パドレス)を擁した12年夏には全国8強入りを成し遂げた。「多くの生徒に恵まれて、こんなチームと戦ってこられたことは幸せ」。選手のおえつが漏れ聞こえる保土ケ谷で、優しくほほえんだ。





