報徳学園16強 山岡が“今朝丸魂”先輩エールに応えた好投7回1失点「自信持ってやろうと思った」

 「高校野球兵庫大会・4回戦、報徳学園5-1須磨友が丘」(20日、高砂市野球場) 

 兵庫大会は4回戦8試合が行われ、報徳学園が16強入りを決めた。山岡純平内野手(3年)が今夏初登板で先発し、7回3安打1失点。1学年上の阪神・今朝丸裕喜投手から送られたエールを励みに連覇を目指す。神奈川大会でも連覇を狙う東海大相模が8回コールド勝利で8強入り。139キロ左腕の菅野(かんの)悠投手(3年)が完投で流れを作った。南北海道大会の決勝は北海が昨夏代表の札幌日大に快勝し2年ぶり、大会最多を更新する41度目の出場を決めた。

 虎戦士となった先輩の背中を見てきた右腕が躍動した。報徳学園の先発・山岡は汗を拭いながらも表情を崩さず、淡々とアウトを重ねた。

 初回は三者凡退の立ち上がり。以降は五回まで毎回走者を背負う展開となるも、大きく崩れなかった。五回終わりのクーリングタイム後からは再びテンポを取り戻して力投。7回3安打1失点、9奪三振と好投し「自分なりの投球はできた」と納得顔を浮かべた。

 前チームから正二塁手として活躍し、今朝丸の投げる姿を間近で見つめていた。「態度にも出さないし、一番高いところに立っているので堂々と投げていると思っていた」と目に焼き付いていた先輩投手の立ち居振る舞い。新チームから本格的に投手を始めたが、マウンドに立てば経験の浅さは一切関係ない。「一番見られている以上、どんなミスがあっても堂々としようと思った」と頼もしく感じていた今朝丸の姿を追って腕を振る。

 大会前にはベンチ外メンバーからモチベーション動画が送られた。映像の中には「頑張れよ」と激励する今朝丸の姿もあった。「忙しい中でエールを送っていただいた。自信を持ってやろうと思いました」。プロの世界で奮闘する先輩の姿に刺激を受ける報徳ナイン。激戦区の兵庫を勝ち抜き、昨夏初戦敗退に終わった甲子園での悔しさを晴らしにいく。

 ◇山岡 純平(やまおか・じゅんぺい)2008年3月11日生まれ、17歳。大阪市出身。177センチ、72キロ。右投げ左打ち。投手兼内野手。小2から高殿スターズで野球を始め、中学では淀川ボーイズでプレー。報徳学園では1年秋から背番号「13」でベンチ入りし、2年春と夏には二塁手として甲子園出場。

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