兵庫大会 将来は獣医志望 偏差値70超え学科所属の秀才球児が3打点「勉強も野球も頑張ってこそ小野高校野球部」

 「高校野球兵庫大会・4回戦、小野11-2網干」(19日、姫路ウインク球場)

 小野が八回コールド勝ちで、5回戦進出を決めた。

 文武両道で23年にはセンバツの21世紀枠の候補に選ばれた小野が、16強に名乗りを上げた。初回に先制点を挙げ、じわりじわりとリードを広げていくと、八回に一挙5得点で勝負を決めた。2番打者の丹野塁内野手(3年)は初回に先制の左犠飛を記録するなど、3打数2安打3打点と大当たり。「練習では調子が良くなかったけど、ファーストストライクから振っていけたのが良かった」と汗をぬぐった。

 小野には普通科の他に2つの学科があり、その内の一つである理系の『科学探究科』は偏差値70超えの県内トップクラスの進学コースである。丹野は同学科に所属する秀才な文武両道の球児。中学3年時に余命3カ月の病に冒されたペットの猫が治療で回復した際に獣医師に憧れを抱き、国公立大の獣医学部を志望している。

 甲子園も志望校合格も目指す秀才球児の一日はハード。朝5時に起床すると7時には学校で朝練をこなす。授業が終わると野球部での全体練習に参加し、自宅への帰宅前に予備校にも通うと、就寝時間は日付が変わる直前になる。

 そんな大変な高校生活を送っていても、ダイヤモンドで躍動する丹野は充実の表情を浮かべる。「僕たちの強さは朝から夜まで野球だけをするんじゃなくて、勉強も頑張って野球も頑張ってこその小野高校野球部。どっちかを手を抜くのは意味が無いというか、価値がない。両方やるのが僕らの強さ」と笑顔で語った。

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