東播磨が親子鷹で勝利 福村監督&次男・泰輝「父を僕が甲子園に連れて行く」「父の野球は私学に勝てる」

 試合を見つめる東播磨・福村監督
 遊ゴロをさばく福村泰輝主将
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 「高校野球兵庫大会・2回戦、東播磨5-0仁川学院」(14日、姫路ウインク球場)

 ベンチで指揮を執る東播磨・福村順一監督(53)を、塁上の次男で主将の泰輝内野手(3年)はじっと見つめた。小さい頃から目に焼き付けてきた父の機動力野球を体現。ダイヤモンドを駆け回って初戦突破に導いた。

 初回2死一、三塁。一走がスタートを切ると同時に三走・泰輝が本塁に突入し、重盗で先制点を奪った。三回無死一塁でも二盗を決め、打ってはマルチ安打を記録。「父を僕が甲子園に連れて行く」と決意する最後の夏の初戦で躍動した。

 2008年夏、11年春に加古川北、21年春は東播磨を率いて甲子園に出場した福村監督。足を使う攻撃を神髄とし、その緻密な野球に泰輝は憧れた。「父と同じユニホームを着てプレーしていることが夢みたい」。自宅の玄関を出れば父を「先生」、帰宅すれば「お父さん」と呼ぶ。現在同校の投手コーチを務めるOBの長男・悠渡さん(24)の姿を見て監督の父との接し方を学んだ。

 福村監督は「東播磨の野球をずっと見ている子。楽しんでくれたら」と背中を押す。「父の野球は私学に勝てる。感謝のプレーをグラウンドで出したい」と泰輝。親子鷹で同校初となる夏の聖地への切符をつかみとる。

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