「日本ハム４－０オリックス」（１３日、エスコンフィールド）

　強風を切り裂いて、勝利を呼ぶ弾丸ライナーが右翼フェンスを越えた。日本ハムは屋根が開くルーフオープンデーで肌寒さを感じる本拠地でも、７月絶好調の夏男・清宮幸は止まらない。５試合ぶりの７号２ランで貴重な追加点をもたらした。

　１点リードの五回１死二塁で寺西の内角速球を鋭いスイングで捉えた。“確信歩き”から「感触は完璧でしたが、逆風で戻ってきて、柵越えギリギリだったので、めちゃくちゃ走りました」と慌てたのはご愛嬌（あいきょう）。レイエスも２者連続となる１８号ソロを放ち、一気に突き放した。

　清宮幸が打てば負けない。一発を放てば今季７戦全勝と不敗神話は継続。勝利に直結するアーチに「それは本当にやっぱり一番うれしい」と頬を緩めた。

　機動力を生かした前日とは違い、この日は長打力で快勝。新庄監督は「いいですねえ。すごくいい」と笑った。３カード連続勝ち越しで、新庄政権下では最多に並ぶ昨年９月２８日以来の貯金１７となり「オールスターまでに（貯金）２１はいきたいですね」と新たな目標を設定した。

　直接対決でオリックスを突き放し、球宴まではあと６試合。「今のスタメンの使い方だと、いい感じの疲れ具合で、みんな乗り越えてくれると思う。他のチームよりは余裕はあると思いますけどね」と自信をのぞかせた指揮官。このまま白星を重ね、独走態勢の足掛かりを築く。