中日・板山「最高です」代打決勝打 阪神時代の学び生きた「代打は前に飛ばしたら勝ち」
「中日2-1広島」(11日、バンテリンドーム)
1-1の七回2死満塁。代打の中日・板山祐太郎内野手(31)が初球を振り抜いた。打球は三遊間を抜け、左前へ。殊勲の勝ち越し打を放ち、一塁ベース上で拳を突き上げた。「最高です。絶対に打つって決めて打席に入った」と破顔した。好投を続けていた広島の森下に対し「自分から仕掛けないと勝負にならない」と集中力を高めて打席へ。高めの149キロ直球を迷いなく捉えた。
打率は2割台前半と決して高くない。だが、代打の打率は、試合前の時点で3割1分6厘と勝負強さが光る。その思い切りの良さは、阪神時代に得た学びから。「代打は前に飛ばしたら勝ち。とにかく打てる球が来たら打ちにいく」との割り切りが奏功している。
戦力外を経て、2024年に中日に加入した。「いつ(野球人生が)終わるか分からない。だからこそ120%の準備をして、いい結果を求める」。一打席一打席の重みをかみしめている。





