瀬戸内10点大勝発進!カープOB・永田監督会心タクト「良い試合だった」 7年ぶり聖地へ「本番になると一致団結するチーム」

 「高校野球広島大会・2回戦、瀬戸内10-2広島桜が丘」(11日、東広島運動公園野球場)

 2回戦12試合が行われ、カープOBの永田利則監督(63)率いる瀬戸内が、広島桜が丘を七回コールドで下した。攻守に隙のない試合運びを見せ、好スタートを切った。昨夏は指揮官として夏初勝利を挙げるも4回戦で敗退。春夏通算5度の甲子園出場を誇る強豪が、18年のセンバツ以来となる聖地を目指す。

 三塁ベンチの右端からじっとグラウンドを見つめ、選手たちの一挙手一投足を見逃さない。日焼けした腕を軽く上げ、鋭い視線とともに指示を送ると、選手たちはそれに応えるように躍動した。瀬戸内が快勝で初戦突破。永田監督は「初戦でもあるし、何とか1点ずつ取ろうと思ってました。良い試合だったと思います」と好発進に合格点を与えた。

 会心の試合運びだった。初回無死一、三塁から中室颯友捕手(2年)の右犠飛で先制に成功。三回は中室の適時三塁打や赤木大珠外野手(3年)の適時打などで一挙4得点を奪うなど、六回まで毎回得点を挙げ、七回コールドで快勝した。

 要所では堅守も光った。三回1死三塁では、右翼・西川剛史(2年)がタッチアップを狙った三走を本塁で刺す好返球。六回にも左翼・赤木が左前打で本塁を狙った二走を正確な送球で封じた。「こっちも準備はしっかりしていた。外野も良い返球をしていた」とうなずいた指揮官。積み上げてきた練習の成果を初戦から発揮した。

 23年10月に同校の監督に就任。昨夏は4回戦まで駒を進めたが、満足はしていない。目指すのは18年のセンバツ以来となる7年ぶりの甲子園出場だ。「本番になると一致団結するチームなので、それがきょうはよかった。次も頑張ります」と先を見据えた指揮官。瀬戸内がチーム一丸となって勝ち進んでいく。

 ◆永田利則(ながた・としのり)1961年10月9日生まれ、63歳。広島市出身。現役時代は内野手。広島商で活躍し、1979年度ドラフト2位で広島に入団。87年途中に南海に移籍し、90年に現役引退。通算成績は46試合出場、打率・197、0本塁打、5打点。引退後は広島にスコアラーとして復帰し、その後は1軍外野守備走塁コーチなどを務めた。20年からはMSH医療専門学校の監督を務め、23年10月から瀬戸内の監督を務めている。

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