日本ハム・新庄監督「褒めるところ渋滞」 3発12点大勝で首位奪回 12球団トップの71本塁打
「日本ハム12-1楽天」(5日、エスコンフィールド)
見上げれば北海道の青空が広がり、太陽が光を照らす。エスコンフィールドで今季初のルーフオープンとなった試合は、初夏の花火大会となった。水谷が2戦連発となる2ランで勢いをつけると、郡司が続き、レイエスがリーグ単独トップの15号2ランでトドメ。12球団トップの71本塁打という飛び道具で連勝をつかんだ。
万波、清宮幸、野村が不在の中、選手層の厚さを証明した一戦となった。二回に五十幡が適時打を放って幸先良く先制すると、三回にもレイエスの適時打で追加点。本塁打だけではない、今季最多の18安打12得点という内容に、日本ハム・新庄剛志監督(53)も「褒めるところが渋滞しているので、選手に聞いてあげて」と頼もしさを手放しで褒めたたえた。
かねて「この4年間1チームで勝てるチームを2チーム作りたかった」と未来を見据え続けてきた指揮官だ。「ベンチには使いたい選手がいっぱいいる」と言い切り、本職の捕手以外では6月19日以来の先発出場となった郡司が一振りで仕留めるなど呼応。「あいつら(清宮幸ら)も休ませないと。そういうときに郡司がいるぞっていうのを、アピールしていきたい」と存在感を発揮した。
本拠地に戻って、2戦19得点と活気が戻った。だが、2試合で3本塁打の水谷は「あまり調子に乗らずに謙虚に」と足元を見つめる。ナイターでオリックスが敗れ、チームは2日以来の首位奪回。混戦の続くパ・リーグを、最後まで息切れすることなく走り続けていく。