ソフトバンク・有原 今季初完封 7度目正直で史上22人目12球団星「本当にうれしいなと思います」

 「ソフトバンク1-0日本ハム」(1日、東京ドーム)

 しびれる投手戦で真価を見せた。ソフトバンク・有原航平投手(32)が変化球を低めに集め、6安打に抑えて今季初完封だ。約2年ぶりの2桁となる11個の三振を奪う快投で、古巣の日本ハムから7度目の対戦で初勝利。史上22人目の12球団勝利を達成し「本当にうれしいなと思います」と喜んだ。

 最大のピンチは1-0の八回2死一、三塁。一打同点の場面で清宮幸を打席に迎えたが、初球を打たせて一ゴロで切り抜ける。九回1死からマルティネス、レイエスを空振り三振に仕留めて締め「ここ(東京ドーム)は本塁打が出やすい。ゴロのイメージがたまたま空振りにつながった」とさらりと言った。

 味方の援護は好投手の北山から六回の1点だけだったが、集中力を高めて最後まで腕を振った。小久保監督は「ロースコアになるのは百も承知。よく投げきってくれた」と手放しにたたえた。

 首位・日本ハムとの大事な3連戦の初戦を取り、2ゲーム差に迫り「それが一番うれしいポイント」と笑顔。シーズン折り返しの72試合目で価値ある1勝を挙げ「今後も1回でも長く投げていきたい」と、エースの頼もしい言葉が響いた。

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