日本ハム・新庄監督「しびれた」7点差大逆転 田宮サヨナラ弾 中島「結構ミラクル」昇格組が躍動

 スタンドのファンの歓声に応える(左から)田宮、柳川(撮影・中島達哉)
 10回、サヨナラ本塁打を放った田宮(右)をバンザイで迎える新庄監督
 10回、サヨナラ本塁打を放った田宮(64)を迎える日本ハムナイン
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 「日本ハム8-7広島」(15日、エスコンフィールド)

 思わず両手を突き上げた。田宮の劇弾が右中間スタンドに消えると、日本ハム・新庄監督も喜びを爆発させた。最大7点差を大逆転して、今季5度目のサヨナラ勝ち。「いや~、しびれたねえ。よく選手が追い付いて、最後決めてくれましたね」と、ニコニコ顔で声を弾ませた。

 六回表終了時で0-7。ここからドラマが始まった。六回先頭の水谷の3号ソロを皮切りに、八回は宮崎の適時二塁打などで4得点。ムードを一変させると、九回は2死二、三塁からレイエスの適時打でついに追いついた。そして十回先頭で、途中出場の田宮が「人生初」というサヨナラ弾。ヒーローは「みんながつないでくれたおかげ。点が入るにつれて、ベンチも『まだ、いけるぞ』という雰囲気になっていた」と証言した。

 今カードから1軍に昇格した面々が大逆転の立役者だった。田宮、宮崎に加え、途中出場の中島も八回の左前打に続いて九回2死から9球粘って四球で出塁。土壇場で望みをつなげた。

 「上がって来てくれた選手が全員打ったでしょ。ホッとしたね」と新庄監督。絶妙の入れ替えには「もう、ずっと見てますもん。タイミングを計って計って。たぶんファームの監督とコーチも、宮崎君、中島君は(昇格を)描いていなかったと思う」。自身の観察眼と決断に狂いはなかった。

 新庄政権下では初の7点差逆転勝利。17年目のベテラン・中島は「今日の勝ち方なんて結構ミラクルだと思う。昔からファイターズは最後まで諦めないスタイル」とうなずいた。貯金は今季最多11。指揮官が「層の厚さがものすごく大きい」と手応えを感じたこの1勝が、今季を象徴する試合になるかもしれない。

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