楽天 サヨナラ立役者の辰己 この日は吉兆デー?胃袋満たした地元の味が攻守を後押し
「楽天3-2阪神」(15日、楽天モバイルパーク)
楽天が延長戦を制し、今季5度目のサヨナラ勝利。その立役者の一人に、攻守で躍動した辰己がいる。
まずは投手陣を救う好守があった。両軍無得点のまま迎えた四回だ。2死一、三塁のピンチを迎えると、ヘルナンデスの打球は中堅頭上を襲った。その打球に対して、辰己は一歩も引かない。フェンスによじ登るかのようにジャンプして好捕する美技で魅せ、先発・藤井を救った。
またこの日は相手の好捕にも阻まれながら無安打で延長十二回の打席へ。目の前でドラフト1位・宗山が二塁打でチャンスメークすると、阪神・湯浅の初球を右前にはじき返し、黒川のサヨナラ打をお膳立てした。
試合後の辰己は、十二回の安打について「ああいうところだけは得意にしている。注目浴びるところだけは得意にしているので」と淡々と振り返った。また好守についても「難しかった。一応、日本一うまいので。自称ですけど、捕って当然かなと思います」と話した。
実はこの日は辰己にとって吉兆デーだった。試合前には神戸観光局から「神戸牛 柔らか赤身ステーキ3キロ」が贈呈され、神戸市出身の辰己が代表で試食。「この日のためにシーズンを頑張っています」と感謝を伝え、「毎年この日はいい日になっているので、今日もいい日にしたい」と意気込んでいた。
神戸牛が贈られるのは3年連続3度目で、初年度はサヨナラ打を放って勝利に貢献。2年目は食した翌戦から存在感をいかんなく発揮したという。





