日本ハム・細野 プロ1勝に「ひとまずホッ」23年度ドラ1左腕が2年目の初白星「全然無駄な時間ではなかった」

 プロ初勝利を挙げ、新庄監督(左)と「1」のポーズをとる細野(撮影・中島達哉)
 細野(右)のピースサインを「1」に直す新庄監督
 プロ初勝利をあげた細野(右)を祝福する新庄監督
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 「日本ハム5-0広島」(14日、エスコンフィールド)

 フラッシュを浴びる姿が初々しかった。日本ハム・細野晴希投手はピースしていた左手の指を新庄監督に1本に直されて、一緒に笑顔でポーズをとった。6回2安打無失点の好投で、念願のプロ1勝。「ひとまずホッとしています」と頬を緩めた。

 5日の阪神戦は、初回先頭から3連続四球を与えるなどしてプロ初黒星。今季3試合目で課題の制球難が顔を出した。平均球速の向上にとらわれてフォームのバランスを崩していたことを自覚。「感覚では5割ぐらい」と力を抜いた投球を心がけて修正し、球威十分の直球を軸にした持ち味の荒れ球で相手を封じ込んだ。「不安と崖っぷちの心境が入り交じっていた」という中で結果を出し「見つめ直すきっかけになった」とうなずいた。

 2日前に初めてバッテリーを組むことが決まった郡司にも助けられた。スコアラーからA4の紙1枚に記された細野の“取扱説明書”を渡され、それも参考にしつつ細野をリード。試合前の「四球を出そうが、打たれようが、とりあえずとにかくストライクゾーンに投げてくれ。何も考えず投げてくれ」という声かけも効いた。

 大学生投手の顔ぶれがそろった23年度のドラ1左腕。「なかなか勝ちが付かず、自分の中でも少し焦りがあった」と明かしながら、2年目の初白星を「全然無駄な時間ではなかったと思う。これをきっかけに積み重ねていけたら」と前向きに捉えた。指揮官は「強い広島さんに勝てたのでコメントは何もございません。選手に聞いてあげて!」とコメント。期待の大器の記念すべき白星で、再び今季最多の貯金10となった。

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