阪神スカウト6人態勢 近大・勝田が全方向へ3安打“プロ注目トリオ”野間&阪上も猛アピ打
「全日本大学野球選手権・1回戦、近大8-0神奈川大」(10日、東京ドーム)
いとも簡単にHランプをともし続けた。近大の主将で今秋ドラフト候補・勝田成内野手(4年・関大北陽)が3打数3安打と躍動して2023年以来2年ぶりの初戦突破の原動力となった。
初回1死に華麗な流し打ちで左前打を放つと、二回2死一、二塁では鋭くはじき返す中前打、四回1死一塁では右前打と3打席連続安打を記録し「打つべきポイントを広くすることで広角に打てるようになった」と手応えを口にした。全方向に打ち分けるスプレーヒッターぶりを発揮。6人態勢で視察した阪神の岡本スカウトは「全国の舞台でも変わらずに躍動していた」と評価した。
同じく今秋ドラフト候補の野間翔一郎外野手(4年・大阪桐蔭)、阪上翔也外野手(4年・神戸国際大付)も安打を放って複数打点を記録。“プロ注目トリオ”が力を発揮し、七回コールド発進を決めた。近大創立100周年の節目。勝田は「優勝して100周年にふさわしい結果で終わりたい」と1998年以来27年ぶりの頂点を見据えた。