巨人セ界独り負け 12球団唯一交流戦白星なし 長嶋さん逝去後初の東京Dで全員が左胸に「3」喪章

 7回、投手交代を告げマウンドでボールを見つめる阿部監督
 9回、空振り三振に倒れた丸(撮影・開出牧)
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 「巨人0-2楽天」(6日、東京ドーム)

 ミスターに弔いの白星を-。巨人の選手、ファンが願ってやまない勝利は、この日も得ることができなかった。長嶋茂雄終身名誉監督が3日に亡くなってから、初めて迎えた本拠地・東京ドームでの試合。ただ、課題の打線から快音は聞かれない。

 この試合では中軸を担ってきた吉川を1番、増田陸を5番に据えるなど打線入れ替えを行った。

 「みんな必死に勝とうと思ってやっているけどね。打てないイコール技術がないが、そこを何とか打破してつなぐ気持ちでやるしかない」

 ただ、その阿部監督の思いは結実の時を見ない。初回2死から泉口が左中間二塁打も、4番・キャベッジは見逃し三振。その後は楽天先発・ハワードの前に沈黙した。今季初の5連敗で4位に後退。交流戦は開幕から3連敗となり12球団で唯一勝利がない状態だ。

 それでも、故障離脱の主砲・岡本を欠く現状は続いていく。阿部監督も「前向きな言葉もかけてあげたい。特に若い選手が多いので」とチームの未来にも視線を向けた。

 試合前には長嶋さんのキャリアをたどる映像がビジョンで流れ、球場全体で黙とうをささげた。選手は左胸に「3」が入った喪章を付けてプレー。勝利は得られなかったが「一つ勝つのは難しいよって言ってくださっているのかもしれない。そう思ってやります」と阿部監督。天国からのミスターのゲキに応え、次の1勝を全力でつかみにいく。

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