DeNA・牧 無得点イニングも連敗も止めた!チーム37イニングぶり得点の8号ソロ「いい形で打てた」

 「阪神1-5DeNA」(29日、甲子園球場)

 悪夢のゼロ行進を止めたのは、主将のバットだった。1点を追う四回1死。DeNA・牧が放った豪快な打球は、滞空時間の長い放物線を描き、バックスクリーン左へ消えた。23日の広島戦の六回から続いていた無得点イニングは「36」でストップ。リーダーのひと振りが打線に火を付け、連敗も「3」で止めた。

 高々と突き上げた右手拳に、1点への渇望が込められていた。「全員が早く点が欲しい中で、なかなか打てる投手ではなかったですが、いい形で打てたと思います」。チームにとって37イニングぶりの得点となる同点8号ソロで流れを引き寄せると、七回2死満塁は代打・宮崎が勝ち越しの押し出し四球。石上も2点適時打で突き放した。

 三浦監督は試合前のミーティングでこう呼びかけた。「昨日の負けは変えられない。きょうの試合をどう変えていくか」。前向きな言葉でタクトを振るった指揮官は、主砲からベテラン、若手まで一丸の躍動に「全て吐き出してくれた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

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