「巨人１－２広島」（２７日、富山市民球場アルペンスタジアム）

　巨人は接戦を落とし連勝が５でストップした。

　打線は２点を追う四回２死二塁の好機で４番・キャベッジが中前に適時打を放って１点差に迫った。ただ助っ人は一塁に到達した直後、自ら手をくるくると回してベンチに向かって交代を要求し阿部監督が決断した。この打席の２球目をファウルした際、右足甲付近に自打球を受けて苦悶（くもん）の表情を浮かべるシーンもあった。

　キャベッジは絶対的な主砲・岡本が左肘の靱帯（じんたい）損傷で離脱中のため代わりの４番に座ってきた。主軸が緊急交代した打線は広島投手陣を打ちあぐねてしまった。１－２の七回には１死二塁の好機を迎えたが浅野が空振り三振、続く代打・リチャードは見逃し三振に倒れた。

　さらに悪夢は続く。八回にはキャベッジに代わって途中出場した若林が腰付近に死球を受けて途中交代。２人の外野手がアクシデントでベンチに退く異様なゲームとなってしまった。

　先発した井上は７回を７安打７三振２失点と力投したが、白星をつかむことはできなかった。