佐々木麟太郎 52戦7発でシーズン終了 初戦敗退も精神面の成長手応え

 「アトランティック・コースト・カンファレンス選手権、バージニア工科大7-4スタンフォード大」(20日、ダーラム)

 米大学野球のアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)選手権が20日(日本時間21日)、ノースカロライナ州ダーラムで開幕し、佐々木麟太郎内野手(20)の所属するスタンフォード大はバージニア工科大に4-7で負け、初戦で敗退した。「6番・一塁」で出場し、4打数無安打。米1年目のシーズンは52試合の出場で、打率・269、7本塁打、41打点だった。同選手権はACC所属の16チームによるトーナメント方式で実施された。17日までのリーグ戦で、スタンフォード大は13位だった。

 2-6の七回2死満塁。一発が出れば同点の場面で佐々木は低めの変化球に手が出た。左膝を地面につきながら空振り三振。「自分の課題。今年、何回かあったこと」。敗退の責任を痛感し、悔しげな表情を浮かべた。

 精神面で成長を遂げた1年目だった。2月の開幕直後は3番打者として滑り出しに成功したが、徐々に低迷。4月中旬から6番に打順が落ちた。持ち味の長打が出ない。「自分が思っている以上に、重圧を感じているかも」。弱気な自分と向き合う時間も多かった。

 理解者からの連絡が救ってくれた。今月上旬。高校通算140本塁打を放った岩手・花巻東時代に師事し、父でもある佐々木洋監督から「思い切って踏み込んでいけ」と背中を押された。及び腰だった打撃と決別。6、10日の試合で本塁打を放った。打球に自分本来の角度が出始めた。

 米大リーグの将来的なドラフト候補と目される逸材。「経験を積ませてもらったことが財産。来年はチームの先頭になって、勝利に貢献できるようにやっていきたい」と頼もしかった。

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