京産大・田村に阪神スカウト6人熱視線 最速143キロ9K完投勝利に「制球力が高い」

 「関西六大学野球、京産大3-1大院大」(12日、GOSANDO南港野球場)

 1回戦2試合が行われ、京産大が大院大を3-1で下して先勝した。今秋ドラフト候補の最速151キロ右腕・田村剛平投手(4年・報徳学園)が9回5安打1失点で完投。龍谷大は神院大に11-0で勝利した。

 田村がうなりを上げる剛球でねじ伏せた。伸び上がる直球に相手打者のバットが次々と空を切る。9三振を奪って完投勝利を果たした。

 初回はこの日最速143キロの直球を軸に3者連続三振と圧巻の立ち上がり。二回に3安打を浴びて失点するも「真っすぐが狙われた」と、以降はカウント球に110キロ台のカーブを投じるなど緩急を使って的を絞らせなかった。「真っすぐを生かすために変化を投げきる意識に変えた」と修正力の高さを見せ、3戦連続完投勝利を挙げた。

 この日は7球団18人のスカウトがネット裏に集結。阪神は竹内球団副本部長、畑山統括スカウトら6人態勢を敷いて熱視線を送った。担当の岡本スカウトは「真っすぐを両サイドに投げ分けられている。制球力が高い」と評価した。

 プロ志望届を提出する意向であり、今年に懸ける思いは強い。「自分は攻めるだけで、まだまだ(ドラフトに)かかるかも分からない。もっと良い結果を出してアピールできたら」と田村。夢をかなえるべく、必死に腕を振り続ける。

 ◆田村 剛平(たむら・ごうへい)2003年8月30日生まれ、21歳。兵庫県宝塚市出身。181センチ、84キロ。右投げ右打ち。投手。小2からすみれガ丘スターズで野球を始め、報徳学園中では軟式野球部に所属。報徳学園では2年秋からベンチ入り。京産大では1年秋からリーグ戦出場。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス