楽天・堀内 10年目プロ1号でダメ押し 「毎年、秋は怖い」戦力外の危機感乗り越えて打撃開眼

 「ソフトバンク1-5楽天」(16日、みずほペイペイドーム)

 苦節10年。楽天・堀内謙伍捕手(28)がダイヤモンドを笑顔で駆け抜けた。「とにかく引っ張れるボール」を振り抜いてプロ初本塁打。三木監督も笑顔満開。「『おめでとう』ってみんなに言っていただいたので、うれしかったです」。勝利をたぐり寄せた一打に、28歳の捕手は少しだけ胸を張った。

 3点リードで迎えた六回2死一塁。有原の初球、カットボールを捉えた。低い弾道を描いた白球は、右翼ホームランテラス席まで一直線。「芯に当たってたので、越えてくれ」。1号2ラン。願いは確かに届いた。

 成長した打棒でチームに欠かせない存在になっている。今季は6年ぶりの適時打、プロ初の猛打賞を記録するなど打撃が開眼。この日はプロ初アーチを含む2安打で打率・317まで上昇した。「毎年、秋は怖い」と戦力外になる危機感と常に隣り合わせだった中、10年目で居場所をついに見つけた。

 手元に戻ってきた記念球の送り先はまだ迷い中。「両親だったり、家宝にするのもありかな」と笑った。巻き返しのキーマン、打てる捕手の台頭へ。堀内がその旗手になる。

 ◇堀内 謙伍(ほりうち・けんご)1997年4月15日生まれ、28歳。静岡県出身。174センチ、82キロ。右投げ左打ち。捕手。静岡高では2年夏から3季連続で甲子園大会に出場。3年夏の大会後には高校日本代表に選出された。15年度ドラフト4位で楽天に入団。18年5月13日のオリックス戦で1軍初出場。同年9月25日の西武戦でプロ初安打と初打点をマークした。強肩、俊足に加え、シュアなバッティングが武器。

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