青学大、V王手亜大を下し連覇へ望み 「来年のドラフト1位」鈴木がリーグ初先発で初完投
「東都大学野球、青学大3-2亜大」(11日、ジャイアンツタウンスタジアム)
2回戦3試合が行われ、5連覇を目指す青学大が優勝に王手をかけていた亜大を下し、1勝1敗のタイとした。鈴木泰成投手(3年・東海大菅生)がリーグ戦初先発で初完投。今秋ドラフト候補の小田康一郎内野手(4年・中京)が決勝打を放った。日大は市川祐投手(4年・関東第一)がわずか89球で今春2度目のマダックス(100球未満での完封勝利)を達成し、東洋大と1勝1敗に。国学院大も中大を破り3回戦に持ち込んだ。
終わらせるわけにはいかなかった。満を持して上がった先発マウンドで鈴木が堂々の投球。スカウト陣から「来年のドラフト1位」との声が上がる最速154キロ右腕が5連覇に望みをつないだ。
「抑えの時と変わらず1人の打者に全力でいこうと。とにかく入りを大事にしました」と初回から全開。152キロを計測するなど三者凡退で立ち上がると、五回まで内野安打1本に封じた。2失点は許したが、九回に153キロを記録するなど球威は衰えず。1点差に迫られた2死二塁でも「交代はなかった」と安藤監督の信頼も得て、最後は空振り三振で締めた。
1年春から救援として活躍していたが、指揮官は「この時を待っていた。先発は準備してきています。いろんな条件が合わさって」と大一番に大役を託した。「結果で応えることができてうれしい。ホッとしています」と鈴木。王者の座はやすやすと渡さない。
◆鈴木 泰成(すずき・たいせい)2004年5月28日、20歳。茨城県ひたちなか市出身。187センチ、85キロ。右投げ右打ち。小学1年時から勝田野球スポーツ少年団で野球を始め、田彦中では友部リトルシニアに所属。東海大菅生では1年秋からベンチ入りし、2年春に出場したセンバツで2試合に登板。青学大では1年春からリーグ戦デビュー。50メートル走6秒0、遠投105メートル。





