亜大が開幕7連勝で22年春以来のV王手 復帰の今秋ドラフト上位候補・エース斉藤が8回2安打1失点11奪三振

 「東都大学野球、亜大2-1青学大」(10日、ジャイアンツスタジアム)

 初のジャイアンツタウンスタジアムでの開催で1回戦3試合が行われ、亜大が青学大を下し、開幕7連勝で22年春以来の優勝へ王手をかけた。右手中指の爪が割れ登板を回避していた今秋ドラフト上位候補の斉藤汰直投手(4年・武庫之荘総合)が約1カ月ぶりに復帰し、8回2安打1失点と好投した。東洋大は吉田元内野手(4年・龍谷大平安)のサヨナラ弾で日大に先勝。中大は三奈木亜星投手(4年・浦和学院)が1安打1失点完投で国学院大を下した。

 舞台は整った。頂点へ向かうために欠かせぬエースの帰還。「優勝を意識させてもらえる状況なので、ずっと意識して投げていました」。4連覇中の王者に対し、復帰登板の斉藤が仁王立ちだ。

 「追い込んだら低めに集めるとイメージした結果」と最速152キロの直球とフォークとのコンビネーションで11奪三振と圧倒。四回には東都屈指の好打者・小田に右越えソロを献上し「そこまで甘くない球。相手が上だった」と脱帽も、「的を絞らせず強気で内角を攻めた」とそれ以外の打席は三振に。青学大・安藤監督は「あれだけの投球をされると打つのは難しい」と感服だ。

 日米6球団のスカウトが視察。DeNA・八馬アマスカウトグループディレクターは「フォームのバランスが良く柔らかさもある。決め球も良い」と評価した。エースの快投を弾みに6季ぶりVへ駆け抜ける。

 ◆斉藤 汰直(さいとう・たいち)2003年12月7日生まれ。21歳。兵庫県出身。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。小浜小1年時にポルテで野球を始め、川西タイガースに所属。宝塚中では軟式野球部でプレー。武庫之荘総合を経て亜大では1年春からベンチ入り。

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