DeNA・林がお立ち台で涙、涙「ばあちゃんが見に来るのが最後になるかもと」 延長十回にプロ初サヨナラ打、カメラマン席に飛び込んで捕球も
「DeNA4-3広島」(9日、横浜スタジアム)
途中出場の林が自身初のサヨナラタイムリーを放った。3-3の延長十回、松尾が左中間へ二塁打。1死後、林が左中間を破る適時二塁打を放って試合を決めた。
林は八回に代走で出場し、盗塁に成功。遊撃から三塁へと守備位置を移すと、十回の守備では2死二塁のピンチでファウルフライをカメラマン席に飛び込みながら好捕するガッツあふれるプレーを披露していた。
劇的なサヨナラ二塁打の直後はグラウンド上で仲間にもみくちゃにされ、水を掛けられるなどして手荒い祝福を受けた。
同期入団の松尾とともに上がったお立ち台で林は「家族と(母方の)じいちゃんとばあちゃんが見に来てたので。ばあちゃんが足が悪いんで。見に来るの最後になるかもと言われてたんで、打てて良かったです」と言って涙ぐんだ。
さらに「今年の年明けに(父方の)じいちゃんが亡くなっちゃったんで。そのじいちゃんの分も…」と言って絶句。「今年は絶対にやってやろうという気持ちでいた。まだ始まったばかりなんで頑張りたいと思います」と何とか言葉をつなぐと、スタンドのファンから大きな拍手が送られた。
走塁、守備でもアピールし「(試合の)後からいくことが多いので。毎日、きょうが最後の試合だという気持ちでグラウンドに立っている。チームに貢献できてよかった。僕は守備と走塁が売りの選手。まずはそこで貢献したいと思う」と話した林。3年目の24歳は「毎試合毎試合、根性出してやろうと思っている。それをシーズンが終わるまで続けたい。ここから逆襲していけるように頑張っていきます」と誓うと、再び大きな拍手が送られた。