日本ハム・古林 刺しゅうされたもう一つの愛称“金孫” 「本当に特別な存在」おばあちゃんに届けた初勝利
「ソフトバンク2-3日本ハム」(1日、みずほペイペイドーム)
昨年の台湾プロ野球MVP右腕が、2度目の登板でつかんだ日本での初勝利。日本ハム・古林睿煬は「すごく意義のある1勝だと思います」と重みをかみしめた。
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古林睿煬のグラブには「金孫」という文字が刺しゅうされている。台湾では「大切な孫」を意味する言葉。最速157キロ右腕は、実は大のおばあちゃん子でもある。台湾で大活躍すると「火球男」とは別に「金孫」も愛称として定着した。
「もう本当に、小さい時から今までずっと面倒を見てくれて。生活面だろうと、どういったこともいつでも頼ってきた。本当に特別な存在ですね」。来日初登板初先発の前日、感謝を込めて祖母への思いをしみじみと語っていた。
昨年11月に日本ハムへの入団が合意した際、古林は夫人と来日してエスコンフィールドを訪問。その際に同行できなかった祖母は、初先発の試合は満を持して生観戦した。福岡での初勝利には立ち会うことはできなかったが、異国のマウンドで堂々たるピッチングを披露した自慢の“黄金の孫”に、おばあちゃんも涙が出るほどうれしかったことだろう。(デイリースポーツ日本ハム担当・藤田昌央)





