巨人・阿部監督「チームを勇気づけてくれた」代打・岸田の決勝打をたたえる 吉田義男氏追悼試合で意外な事実も「85年はタイガースファン」

 阪神に勝利しマルティネス(左)とタッチする阿部監督(撮影・山口登)
 9回、代打岸田の左前適時打を喜ぶ阿部監督
 阪神に勝利し、決勝打を放った岸田(右)とタッチを交わす阿部監督(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神1-2巨人」(27日、甲子園球場)

 巨人の阿部慎之助監督は「本当に総力戦で向こうも必死だったし、ウチも必死。素晴らしい勝ちだったと思います」と語った。その上で「チームを勇気づけてくれた」と代打・岸田の決勝適時打をたたえた。

 九回1死三塁から追い込まれながらも浮いたボールを左前にはじき返した岸田。「やっぱり代打って難しいですし、その中でヒットを打つのはすばらしい。チームを勇気づけてくれた」と称賛を惜しまなかった。ベンチとしても「ここで勝負かけるのは決めていた。ここで点を取れなかったらという気持ちで」と振り返った。

 この日は阪神元監督・吉田義男氏の追悼試合。相手の選手、首脳陣が背番号23の特別ユニホームで戦ったが、「85年はタイガースファンだったんで。当時は。すごく懐かしい映像だった」と意外な事実も明かした。

 阪神戦は今季初勝利。「こういう僅差のゲームがタイガース戦多いですし。ワンチャンスをつかむかつかまないか、紙一重の勝負を毎回やってる。もぎとれてよかった」と振り返り、「ぼくの至らない采配もあって負ける試合も多いですけど、選手の力で何とか。焦らずにやっていきたい」と前を向いた。さらに「まずは1個やり返せただけなんで。一つずつ返していこうかなと思います」と力を込めた。

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