「ヤクルト５－７阪神」（１７日、神宮球場）

　ヤクルトは再び主砲を想定外のアクシデントが襲った。上半身のコンディション不良で離脱していた村上が１軍に復帰し「４番・右翼」で即先発出場。今季初安打をマークしたが、九回に負傷し、打席途中で交代。チームはまた緊急事態を迎えそうだ。

　九回の第５打席。１点差に迫りなおも２死二塁の場面。１ボールから２球目を大きなスイングで空振りすると、苦悶（くもん）の表情を浮かべて歩き出し自らベンチに下がった。球場内が騒然とする中、ベンチに座り悔しそうな表情を浮かべる。ただ代打・赤羽の遊ゴロ失策で一時同点に追いついた。村上は試合中にベンチを離れたとみられる。高津監督は「再発ですね。（症状は）何とも言えない」と説明し、病院に行くかどうかについては「分からないです」と明言を避けた。

　主砲はプロ入り後、初めて１軍の公式戦に外野手として先発出場。打っては八回の打席で、左前に運ぶ今季初安打をマークした。３月中旬に故障で離脱しこの日、１軍に合流。試合前に村上は「野球が好きだったんだなと。人生の中で野球ができる喜びは忘れちゃいけないと思いました」と改めて実感していた。

　やっと役者がそろったと思いきやまさかのアクシデント。チームは痛恨３連敗を喫した。故障再発の４番の状態が心配される。