「広島１－０巨人」（１２日、マツダスタジアム）

　１点が重くのしかかり広島に連敗。今季初の貯金ゼロとなった。巨人・阿部慎之助監督も「床田君に良いピッチングをされちゃったね。素晴らしいピッチングだった」と完封勝利を挙げた相手左腕に対して、脱帽するしかなかった。

　ホームが遠い展開となった。初回は１死一、二塁と先制機を作るが、４番・岡本が右飛に倒れるなどで無得点。１点を追う四回は先頭・吉川が中越え二塁打も、続く岡本の一邪飛で背走した一塁手・田村の体勢を見てタッチアップを試み、三塁タッチアウトとなった。

　終盤も塁上をにぎわせたが、七回２死一、三塁では代打・大城が空振り三振。九回２死一、三塁では中山の強烈な当たりが遊撃・矢野の好守に阻まれた。床田を攻めながら一歩及ばず。阿部監督からも「あと一本だった」と悔しさがにじんだ。

　一方で、先発・赤星がスクイズで１点を失うも６回１失点の好投。「ナイスピッチングだった。後から行った投手もしんどいところを何とか頑張った。後につながると思う」と評価。今季２度目の３連戦３連敗阻止へ「総力戦で行きたい」と気持ちを切り替えていた。