巨人・戸郷2軍落ち 阿部監督「示しがつかない」開幕3戦連続KO 自己ワースト10失点

 「広島12-3巨人」(11日、マツダスタジアム)

 “三度目の正直”で今季初勝利を狙った右腕を、よもやの惨劇が待ち受けていた。巨人のエース・戸郷が今季3度目の登板も、3回1/3を投げて10安打10失点。3戦連続KOとなり、試合後に阿部監督は「示しがつかない」と戸郷の2軍降格を決めた。

 初回こそ三者凡退の立ち上がりを見せたが、1点リードの二回には菊池に三塁線を破られる逆転の2点二塁打を浴びるなど3失点。そして1点ビハインドとなった四回だ。味方失策も絡み追加点を奪われると、小園、末包、野間に3連続適時打で大量失点。それでもベンチは動かなかった。

 「開幕を任せているピッチャーなので、しっかり責任を果たしてほしかったので続投させた」と説明した阿部監督。10点目を奪われ、なおファビアンの右前打で1死一、二塁となった場面で阿部監督は重い腰を上げた。

 自己ワーストの10失点。ぼうぜん自失の表情でその後の戦況を見つめた戸郷は「初回が良かったので、どんな感じになるかと思ったが…。見つめ直して、強くなって帰ってきたい」と悔しさをにじませ、そう話した。

 阿部監督も「こういう壁にぶち当たるのは初めてだと思う。そこを何とか乗り越えて。絶対的な投手陣のリーダーとして僕は開幕に選んだつもりなので」と復活を信じ、変わらぬ期待感を示す。首位陥落のチームと、出直しを図るエースが、序盤戦の大きな試練を迎えた。

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