西武・外崎の“2度打ち”がファウル判定 アウトでは?疑問の声に元審判員が解説「かなり難しい判定」
「日本ハム2-0西武」(11日、エスコンフィールド)
西武・外崎のバントが、自らのバットに当たってファウルとなるプレーがあった。0-0の二回1死一塁で、1ボールからの2球目をセーフティー気味にバント。絶妙のバントに見えたが、一塁へ走り始めて投げ捨てた自らのバットに当たってしまった。
本人はそれに気づかず一塁へ走ったが、日本ハムの野手陣が一斉に指摘。球審はファウルの判定を下した。
“2度打ち”に、SNSでは「アウトでは?」と疑問の声も。元NPB審判員の坂井遼太郎氏は自身のXで「かなり難しい判定」としながら、解説した。
坂井氏は【野球規則5.09a(8)】について記述。「『打者が打つか、バントしたフェアの打球に、フェア地域内でバットが再び当たった場合。』打者はアウトになる」とする一方で、「『打者がバッターボックス内にいて、打球の進路を妨害しようとする意図がなかったと審判員が判断すれば、打者の所持するバットに再び当たった打球はファウルボールとなる』との補足もあります。」とした。
坂井氏は「この補足の文章がある為、打席内でたまたま“2度打ち”になった場合は、ファウルとの判定になるのです」と、今回の判定理由を説明した。
その上で、スロー動画を見た上での分析も記述。「①打者は打席の外に出て1塁へ走り出している②フェア地域内で再びバットに当たっている」と見えることから、「僕の判断としては、打者は『アウト』が妥当ではないか、と考えます」と見解を示した。
ただ、素早い動きの中でのプレー。「ただし、これはスロー映像を見た後での判断。肉眼でリアルタイムに正確な判断を下すのは、かなり難しかったと思います」とし、「※判定自体を批判する意図はなく、『正しいルール』と『なぜこうなったか?』を共有したくて書いています!」と念押しした。
外崎はこの打席は右飛。試合は日本ハムがサヨナラ勝ちした。




