24年連続勝利のヤクルト・石川 「あれダメ、これダメはストレス」長い現役生活の裏にいろんな意味での“バランス”を意識
「阪神3-5ヤクルト」(9日、甲子園球場)
ヤクルトが逆転勝ちで2連勝。先発の球界最年長・石川雅規(45)は5回5安打3失点(自責点1)で今季初登板初白星。プロ野球記録の24年連続勝利の快挙を達成した。
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小さな大投手・石川のルーツをたどれば、偏食とは無縁だった。少年時代から食べられなかった物は「ないですね」と言う。好き嫌いがほとんどない。それは大人になっても変わらない。
ただ食事の“選び方”は年齢を重ね、30歳を過ぎた時から変化した。それまでは好きな食べ物を優先的に口にしてきたが「40(歳)近くまで、40(歳以降)もやりたいと思った。食生活を考えるようになりました」。息の長い選手を目指し野菜、魚、肉とバランス良く食べることを意識した。
満遍なく栄養を摂取するのはアスリートにとって大切なこと。だが「口に入るものは自分で選択するので。あれダメ、これダメはストレスがたまるので嫌なんです。そこは気をつけてます」と過敏になり過ぎないことでメンタルを安定させた。
少年時代から偏った食生活をしなかったから健康に育った。そこにプロ生活で学んだ経験と知識が加わり、いろんな意味での“バランス”を意識したことで、長い現役生活を続けられているのだろう。(デイリースポーツ・伊藤玄門)





