オリックス・九里 新天地初勝利でチーム5連勝 8回5安打無四球1失点「いい流れに乗れ、粘り強く投げられた」
「日本ハム1-11オリックス」(5日、エスコンフィールド)
チームを5連勝に導き、敵地でのヒーローインタビューに立ったオリックス・九里はさわやかな笑顔を浮かべた。多彩な変化球を低めに集めて、8回を5安打1失点。広島からFA移籍して登板2試合目での初勝利に、「初回に3点取ってくれて、気持ちが楽になった。いい流れに乗れ、粘り強く投げられた」と野手陣への感謝の言葉が口を突いた。
初回、頓宮の2ランなどで3点の援護点をもらってマウンドへ。2死から甘く入った変化球を万波に左越えに運ばれたが、以降は落ち着いたマウンドさばきを見せた。三回2死一、三塁では万波をフォークで空振り三振に打ち取り、雄たけびを上げた。四回以降は二塁を踏ませず、「(ストライク)ゾーンで打者と勝負した」。5四球を与えた前回登板の楽天戦から見事に修正し、無四球で106球を投げ切った。
5年連続で130イニング以上を投げている経験豊富な右腕を厚沢投手コーチは「走者をためなかった。先制点を取れたときの勝ち方を知っている」とたたえた。新天地で再出発となる通算72勝目。九里は「すごく温かな声援を送ってくれて、背中を押してもらえた」とファンへの感謝も忘れなかった。





