ロッテ 珍プレーから決勝点 13年ぶり開幕3連勝 吉井監督「ツキもあった」苦言もしっかり「あの2人はフラフラしていた」

 開幕3連勝を飾りナインと笑顔でタッチを交わす吉井監督(中央)
 8回、杉山の暴投した球が捕手・海野の防具の中に入り込み進塁が認められ勝ち越しを許す
 ソフトバンクに勝利しナインを迎える吉井監督(左端)
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 「ソフトバンク4-7ロッテ」(30日、みずほペイペイドーム)

 ロッテが2012年以来13年ぶりの開幕3連勝。しかも昨季の首位ソフトバンクを相手に敵地で決めた。

 決勝点は珍プレーから生まれた。同点の八回2死三塁。藤岡に対し杉山のフォークがワンバウンドした後、捕手・海野のミットを弾き、体に当たり最後はプロテクターの内側に“チップイン”。ホームに向かいかけた三走・和田は帰塁していたが、生還が認められ決勝のホームを踏みしめた。

 一瞬にして消えたボール。和田は「いけるって思ったらボールがなくて、あれ?わかんないって感じで止まっちゃいました」とその瞬間を振り返る。吉井監督は「オープン戦でも1回あって。年に2回も見ることはないと思う。ツキもあったんだろうな」と笑った。

 消えたボールはプロ初勝利も生み出した。直前の七回に19歳の木村がプロ初登板。先頭の山川を空振り三振に仕留めるなど、最速152キロの直球を武器に1回を三者凡退に抑えていた。「初登板でこれだけの経験ができて嬉しい」と降って湧いた初勝利を喜んでいた。

 開幕3連勝はすべて逆転勝利によるもの。吉井監督は「みんな諦めない気持ちで攻めてくれた。試合前にどんな場面でも挑戦し続けようって話し合ってた。その通りやってくれたと思います」と選手を称えた。

 その一方で反省点も忘れなかった。「本当は種市と小島がしっかり7回まで0で抑えて勝つっていうイメージしてたんですけども、あの2人がこのシリーズに関してはもうフラフラしてたんで、今後しっかり調整して、次からは本来の力出してほしいと思ってます」と開幕投手を務めた小島、この日先発した種市へクギを刺した。

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