阪神・大山 侍ジャパン1号!自身代表初アーチ 7年越し13打席目で決めた「めちゃくちゃうれしいです!」

 ナインの出迎えに笑顔を見せる大山(撮影・山口登)
 5回、左越えソロを放つ大山(撮影・飯室逸平)
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 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025、オランダ代表0-9日本代表」(6日、京セラドーム大阪)

 野球日本代表「侍ジャパン」はオランダ代表との強化試合第2戦を9-0で快勝し、2連勝を飾った。「5番・指名打者」で2試合連続スタメン出場の阪神・大山悠輔内野手(30)が五回、左翼ポール際へ自身代表初アーチとなるソロ本塁打。今回の強化試合のテーマである「長打力」に、見事な一発回答で応えてみせた。

 乾いた打球音が響き渡ると、白球は一瞬で左翼席に吸い込まれた。大山が押せ押せの雰囲気を加速させる一発。「侍ジャパンで初めてのホームランです。めちゃくちゃうれしいです!」。軽快にダイヤモンドを一周し、ベンチ前では笑みがはじけた。

 3点を先制した直後の五回2死。フルカウントからデフロートの144キロ速球を完璧に捉えた。スタンドインを確信する豪快なフォロースルー。「場面も狙っていいところかなと思ったんで、いいスイングができたかなと思います」。打った瞬間に侍ベンチの全員が立ち上がったように、これでもかと盛り上げる一撃だった。

 自身にとって、19年の強化試合・メキシコ戦以来の代表選出。当時は0打数0安打2四死球だった。7年越しに日の丸を背負い、代表13打席目の初安打が初アーチ。「自分にとっても、いい一本になったと思う」。4日の練習日には「泥くさく」と話していたが、ド派手な花火を打ち上げた。

 今回、井端監督は「長打を打てる選手」を発掘しようとしている。虎の主砲が26年3月のWBCへ猛アピールに成功。「すごくいい2日間になった。これを生かして、またシーズンを頑張りたい」と強く誓った。

 この日の始球式を務めたのは大阪府八尾市在住の小学6年生・範咲希さんだった。病気で長期療養中の少女。試合前練習は歩行補助のつえをつきながら見ていた。実は大の阪神ファン。佐藤輝は赤のリストバンドをプレゼントし、石井は始球式のアドバイスをした。

 そして、大山も優しく握手し、彼女を笑顔にさせていた。「僕も勇気をもらいました。いろんな方が応援してくれているのを忘れずに頑張りたい」。スタンドにはたくさんの子どもたちも駆けつけ、大山の本塁打に夢を抱いた人も多くいたはずだ。

 ちょうど1年後の3月6日にWBCの初戦が行われる。「まずは今年のシーズン。2日間で学んだことはチームに生かしたい」。侍での一発からシーズンでも活躍し、来年も再び日の丸を背負う。

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