「オープン戦、ロッテ４－０広島」（６日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　ロッテは三回にネフタリ・ソト内野手（３６）の２点適時打とドラフト１位・西川史礁外野手（２１）＝青学大＝の犠飛で３点を先制。六回には愛斗外野手（２７）の２試合連続となる左越えソロで加点。先発西野勇士投手（３４）が２回無失点、２番手田中晴也投手（２０）が５回無失点に抑えるなど完封リレーで快勝した。

　３番に入った西川は二塁打２本、犠飛１本を放ち２打数２安打１打点。「思い切ったスイングができたなと思います」と納得の表情を見せた。これで対外試合は打率・３９４、５打点、１本塁打と結果を残し続けている。

　初回は床田の初球を右前へ。「ライトの捕球体勢が悪かったので、思い切って行こうと」と積極走塁で二塁を陥れた。三回は２点を奪いなお無死三塁で、０－２と追い込まれながら左犠飛。「絶対に１点が欲しい場面。今日の自分を褒めるところ」と振り返った。五回には河野の初球をとらえ鋭い当たりで三塁線を抜く二塁打とした。

　目標の開幕スタメンどころか、開幕クリーンアップをたぐり寄せた。吉井監督はその活躍にも「元々あれぐらいできる子」と平然とした表情。オープン戦は主に３番で起用してきたルーキーの開幕での主軸起用については「もちろん、そらそうですよ。ほらほうよ」と前阪神・岡田監督の様な口調で明言した。

　西川は試合後には外野特守に直訴して飛び入り参加。「マリンの風に慣れてない部分あるので、確認するためにもフライ練習しました」とレベルアップに余念がない。

　主軸起用構想にも「３番に置いていただけることにすごく嬉しさと、感謝、期待してくださってると思う」と思いを明かす。「自分が打撃を引っ張る。それぐらいの強い気持ちでやっていかないといけない」と自覚十分に開幕を見据えた。