ヤクルト・高津監督が危機感「このままじゃ勝てない」先発不足が深刻「4枚足りないですね」

 高津監督(左)が見守る前で投球する高橋奎(撮影・西岡正)
 高津監督(左)の前で投球する吉村(撮影・西岡正)
 キャンプを総括する高津監督(撮影・西岡正)
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 「ヤクルト春季キャンプ」(26日、浦添)

 ヤクルトがキャンプを打ち上げ、高津臣吾監督が危機感を募らせて総括した。

 異例の事態と言っても過言ではないだろう。最終日に選手が組んだ円陣。緊迫した空気が充満する中、指揮官は「このままじゃ勝てない」とナインにハッパをかけるように声を張り上げた。

 痛烈な言葉を並べて現状の戦力を“分析”した。「特別チーム力が上がったとも感じない。このままじゃダメだと思います」。理由は明白だ。当初から懸案事項だった先発投手の整備が難航しているのだ。

 ローテ入りを期待した右腕が続々と故障した。ドラフト1位・中村優(愛知工大)は下半身のコンディション不良でキャンプは2軍に帯同した。新外国人・ランバートは下半身のコンディション不良のため今後はリハビリ組に入る。奥川も下半身のコンディション不良で一時的に離脱。先発の駒不足は深刻だ。開幕ローテ入り確定は吉村、高橋の左右のエース候補だけとみられ「(先発が)4枚足りないですね」と険しい表情だ。

 「チームとしてはセ・リーグの他の5球団を意識して。これじゃ勝てないので、しっかりそういうところを意識してオープン戦を戦っていきたい」と高津監督。開幕まで残り約1カ月。残された時間は決して多くはない。2年連続5位の屈辱を晴らすためにも「戦力を整える」ことに重点を置いて挑む。

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