「練習試合、阪神９－２ＤｅＮＡ」（２４日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム）

　猛虎を相手に、堅実な投球で実戦デビューを飾った。ＤｅＮＡのドラフト１位・竹田祐投手（２５）＝三菱重工Ｗｅｓｔ＝が初の対外試合で先発し、１回１安打無失点。走者を出しながら３人で片づけ、“実戦派”な一面を見せた。

　「力みすぎず、いい感じに投げられた」。先頭の近本に左前打を許したものの、続く中野にはフォークで二ゴロ併殺。佐藤輝に対してもフォークで空振り三振を奪い、そうそうたる虎打線を冷静に封じた。

　直球の出力もキャンプ中のブルペンを上回り、最速は１４７キロを計測。小杉投手コーチは「実戦向き？ほんとそう。ブルペンで評価しにくいなと」とうなずいた。

　独特のアウェーな環境にも動じなかった。大阪府出身で「テレビでいつも阪神の試合はやっている。応援歌も『ああ』と思って投げていた」と竹田。ローテ入りへ存在感を光らせた。

　◆竹田　祐（たけだ・ゆう）１９９９年７月５日生まれ、２５歳。大阪府出身。１８４センチ、９６キロ。右投げ右打ち。投手。履正社では２年から投手に専念、明治に進んだが４年時のドラフトにはかからず、三菱重工ＷＥＳＴへ。３年目となる２４年度のドラフト１位でＤｅＮＡから指名され入団。推定年俸１６００万円。