佐々木麟太郎 豪快デビュー!ダブルヘッダーで計3安打5打点 米メディアにも通訳介さず対応

 試合前に守備練習する佐々木(共同)
 ダブルヘッダー第2試合で適時二塁打を放つスタンフォード大の佐々木麟太郎(共同)
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 岩手・花巻東高で高校通算140本塁打を放ち、米スタンフォード大に進学した佐々木麟太郎内野手(19)が15日、ロサンゼルス近郊で行われたカリフォルニア州立大フラートン戦で公式戦にデビューした。開幕戦を含めたダブルヘッダーに2戦とも「3番・一塁」で出場し、第1試合は5打数2安打4打点、第2試合は4打数1安打1打点で2連勝に貢献した。

 上々のスタートと言っていい。米大学野球での公式戦デビュー。佐々木は1年生ながらダブルヘッダーでともに「3番・一塁」に入り、計9打数3安打5打点でチームを開幕2連勝に導いた。「勝つことに貢献できて良かった」。重責を果たした背番号「3」はこう実感を込めた。

 注目の初打席は第1試合、初回1死三塁の好機で巡った。

 変化球を捉えた鋭い当たりは二ゴロとなるも、三塁走者が生還して初打点を挙げた。第2打席は右前適時打。第5打席では中前へ2点適時打を放ち、いきなり存在感を示した。そして最大の見せ場は、第2試合の七回に訪れた。

 2死二塁。金属バット特有の甲高い音を響かせて高々と舞い上がった打球は、逆方向の左中間フェンスを直撃。怪力発揮で自身初長打となる適時二塁打をマークした。それでも「手応えはなかった。経験を積みながら質を上げていけたら」と貪欲に言った。

 渡米した約1年前は「ストレスになる部分がすごく多かった」と吐露する。言語や学業、野球でも壁に直面。それでも自分の選んだ道と向き合い、一歩ずつ進んできた。

 今ではチームメートと日常的に談笑。米メディアの質問にも通訳を介さず、英語で「チームが勝つためにプレーするだけ」と、さらりと答えられるまでになった。「ストレスを乗り越えると成長を実感できる。うまくいかないときに、自分を追求して上がっていくことが楽しい」。揺るぎない決意とともに夢を追う。

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