「練習試合、日本ハム１１－４楽天」（１６日、エナジックスタジアム名護）

　日本ハムが１７安打１１得点で大勝。４－４の八回には打者１２人の猛攻で６長短打を集中し、一挙７点を奪った。

　この回先頭の野村はこの日２本目の二塁打を右中間に放ちチャンスメーク。打者一巡で回ってきた２死一、二塁の好機では左中間に２点三塁打を放った。

　野村は１点を追う六回１死満塁でも左越えに２点二塁打を放っており、２二塁打、１三塁打で４打点を挙げる大活躍。今季の開幕４番に指名した新庄監督の期待に応えてみせたが、指揮官は「今日ダメですね。俺はオフ約束したのツーベース。スリーベース打ちやがった。先行っちゃダメ。約束守れない」と最後の三塁打にまさかのダメ出し。ベンチに引き揚げてきた野村に言葉をかけたが「おまえ、約束破ったなって。ツーベースって言ったやん。『すいません』って」と会話の内容を明かし報道陣を爆笑させた。

　昨季の多くを２軍で過ごした野村について「俺がやるんだって気持ちの打席に見えますよ。なんか今年はやるんだって」打ち方も気持ちの面も変化を感じているという新庄監督。「こういう今日の打点付きヒットは、かなり自信になっていく。ホームランいらないんですよ。このヒットでいいんですよ、彼。あれをちょっと、もう少し大きいの狙おうとすると、崩されての内野フライが多くなるんで、もうこのまま続けてってほしいです」と言い、「パ・リーグのツーベース王にならなあかん。右に左に右中間、左中間」と二塁打狙いを継続するよう求めた。