「巨人春季キャンプ」（１２日、宮崎）

　巨人・阿部慎之助監督（４５）が、第３クール２日目のこの日は投打の若手に熱血指導を行った。ブルペンでは赤星優志投手（２５）には、インステップに踏み込む投球フォームにするようにアドバイスしていた。

　「オープンだと、やっぱりオーソドックスな投手だから打者から見やすい。ちょっとでも見えづらくして投げた方がいいのかなと思った」と意図を説明。「シュートを持っている投手だから、右打者に多少の怖さを感じさせないと抑えられない」と話した。

　午後は浅野翔吾外野手（２０）とドラフト３位の荒巻悠内野手（２２）を猛特訓。阿部監督が自らトスを上げての打撃練習で、まずは重りをつけたバットで、その後は通常のバットで振り込ませ、フルスイング後に低い姿勢のままキープさせて下半身に負荷をかけるなど、１時間以上にわたって厳しい練習を課した。

　指揮官は若手への指導に「やっとキャンプが始まったかなって感じだよね。今しかできないし、沖縄でもやらせるけど」とニヤリ。今キャンプで精彩を欠いていた浅野には「あれだけ振れるんだから、出し惜しみしないで頑張って振ろうということ」と期待を懸けた。

　阿部監督の厳しいトス打撃を初体験でやり抜いた新人・荒巻には「日本一厳しい上武大を出ているだけあるなと思って、感心しましたよ」と及第点を与えていた。