フォーム改造中の巨人・田中将“やり投げ流トレ”で復活ロード突き抜ける 久保コーチ「大きくチェンジしようと」
「巨人春季キャンプ」(11日、宮崎)
フォーム改造中の巨人・田中将大投手(36)がキャンプ第3クール初日に、久保康生巡回投手コーチ(66)の指導の下で新たに“やり投げ流トレ”に取り組んだ。
今クールのテーマは「腕を強く振る」ということ。久保コーチは「(一昨年の右肘)手術もあって、少し腕の振りが緩い。本人もそれを感じて伝えてきたので(練習を)大きくチェンジしようとなった」と話した。
この日はブルペンでのネットスロー終盤で、プレートから2歩まで歩幅を狭めての投球で腕を速く振る練習を新たに開始。そこから歩幅を3歩、4歩と広げていった。
久保コーチは「例えばやり投げで線から出ちゃダメとなると、その中で自分の体(の動き)をこなす。短縮形で1~10までを2歩の歩幅で思いっきり体を動かすと無駄がなくなる」と説明した。
歩幅が狭く時間が制限された中で腕を強く振る感覚を刻み込む。それによって通常の踏み込み位置でも無駄のないフォームにするのが狙いだ。
田中も「(久保コーチと)毎日の映像を確認しながら、どこを強調してやろうかと。今日はリリースの強さ、そこのメリハリをやろうという感じだった」と話す。投球の強度も上げたいが「やってみてって感じですね」と決して焦ることはない。今は一つ一つの“久保メソッド”をこなし、完全復活の道筋をたどる。



