壱岐 歓喜の21世紀枠 離島から甲子園へ 全員が地元出身 人口約2万4000人の島に朗報
「選抜高校野球・選考委員会」(24日、大阪市内)
第97回選抜高校野球大会(3月7日抽選、同18日開幕・甲子園)の選考委員会が24日、大阪市内で開かれ、32校が選出された。
離島から甲子園へ-。壱岐が21世紀枠で春夏通じて初出場。マネジャーを含む部員25人は全員が玄界灘に浮かぶ壱岐島出身で、地元の生徒たちが人口約2万4000人の島に朗報をもたらした。
高校入学の際にみんなで誓いを立てた。「壱岐から甲子園へ行こう」。1年生を含め、選手は幼なじみばかり。投手の浦上脩吾主将(2年)は「小学生の時から対戦したり、一緒にやってきたりした仲間。甲子園という目標を達成できてうれしい」と喜んだ。
壱岐島は佐賀県や福岡県の港までフェリーで片道約2時間。九州本土と比べて、練習試合の機会も限られる離島の県立校に力のある選手が残ったのは、高校受験前に浦上主将が「みんなが同じチームでやれば甲子園に行ける」と呼びかけたから。「まずは1勝したい。支えてくれた方に夢と希望を届けるような試合がしたい」と誓った。