早実が8年ぶりセンバツ 和泉監督は横浜高校に感謝 中村主将「日本一という目標に進んでいきたい」

 「選抜高校野球・選考委員会」(24日、大阪市内)

 関東・東京地区の最後に「早稲田実業」と発表された瞬間、中継映像を放映した同校のホールに歓声が沸いた。2017年以来の22回目のセンバツ出場。和泉実監督(63)はその瞬間、笑顔を浮かべた。

 「このたび(都大会)準優勝ということで(センバツ出場を)確定できない立場にありましたので、そういう意味では、非常に嬉しく思いました。また、明治神宮大会で横浜高校が優勝したこともあり、関東地区の枠が広がったことも含めて感謝しないといけないという思いがあります」と話した。

 昨夏に続く2季連続出場。2季連続は斎藤佑樹氏を擁して春夏連続出場を果たした2006年以来。また、夏春連続出場なら1980年夏から荒木大輔氏を擁して5季連続出場した時の1981年夏、1982年春以来。偉大な先輩に並ぶ出場だ。

 和泉監督は「中村、山中のバッテリーは甲子園を3試合経験している。そういう部分がこのチームの強みだと思いますが、ピッチャー1人では勝ち進めない。総合力を上げて甲子園に臨みたい。彼らはこの冬頑張って秋とは全く違う顔を見せてくれると期待しています」と手応えを口にした。

 エースで主将の中村心大投手は「全員野球で粘り強く戦えるのが一番の強みだと思います。監督さんもいったように新しい姿を見せて、日本一という目標に進んで行きたいと思います」と宣言した。

 昨秋以降、個人的には制球力のアップと、球の強さを求めて取り組んできた。おにぎり6個を持参し、授業の合間などに摂取。「177センチで85キロ。この冬で3キロくらい増えました」と分厚い胸板を張った。

 センバツ優勝なら、王貞治氏を擁して優勝した1957年以来68年ぶり2度目。中村は「本当に偉大な先輩。王さんを目標にはできないですけど。恥にならないようなプレーをできたらなと思います」と誓った。

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