楽天・辰己涼介が「本気」の二刀流へ 会見場は動揺 目標は13年のマー君超え?「空いているピースは全部僕が埋めたい」
楽天・辰己涼介外野手が24日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、昨季年俸8000万円から大幅アップでサイン。会見では「本気で言っています」と二刀流挑戦を宣言し、色紙には13年にチームを日本一に導いたエース・田中将大(24勝0敗)を超える「25勝0敗」と記した。(金額は推定)
突然の宣言に、会見場には動揺が走った。今オフは「1カ月間、みっちりと投げ込んできた。冗談で言ってるんじゃなくて、二刀流させてもらいたいと三木さんには話したいと思っている。先発やったらこの目標。でも中継ぎが一番やと思います」と語り、「いつ投げるか分からないので毎試合、見に来て下さい」とファンに要望した。
フィールディングやけん制など、「投手として必要なことは全部やってきたつもり。25勝するために1カ月費やしました」と準備を行ってきた。目指す具体的な理想こそないが、「二刀流で優勝する。去年は防御率もよくなかったので、今年はそういうところでも貢献したい。空いているピースは全部僕が埋めたい」と終始真剣な表情で目標を語った。
また昨年は打率・294を記録し、158安打で自身初のタイトルとなる最多安打を手にした。また守備でも刺殺数397でNPBでの外野手のシーズン最多記録を更新。勲章を手にした一年だったが、今年は「投手タイトルから野手タイトル、全て狙うつもりでトレーニングをやってきた。本気でそう思っているので。とれるタイトルは全て狙っていきたい」と総取りを誓った。
佐々木チーム統括本部長補佐は「球団の歴史においても、生え抜き選手の中では野手としてトップかもしれない。それくらい最大限の評価をさせていただいた」とコメントした。