ＤｅＮＡのドラフト４位・若松尚輝投手（２４）、四国ＩＬｐ高知＝が２３日、神奈川・横須賀市内で行われた新人合同自主トレでブルペン入りした。伸びのある直球を軸にスライダー、カーブ、フォークと全ての変化球を初披露。中でもスライダーは、昨年高知でチームメートだった元阪神のドリスから教わった秘伝の武器と明かした。

　ウィニングショットの一つでもあるスライダー。２０１６年から阪神に４年間在籍し通算９６セーブを挙げたドミニカンに、自ら教えを請い習得した。「それまでは球速遅めのスライダーだったんですが、教わったのは、ストレートの軌道で曲がりの小さなスライダー。それを投げてからバッターの反応も変わりました」と念願のＮＰＢ入りにつなげた。

　四国の地でもまれた右腕だが、北海道・札幌学院大出身の道産子。北の大地が生んだ「若松」と言えば「小さな大打者」と呼ばれた元ヤクルト監督の若松勉氏がいるが、泥くさいドラ４右腕は「偉大な左バッター。僕も努力して名を残せるように」と力を込めた。