審判歴35年 富沢宏哉氏を特別表彰 77年王756号試合で球審 59年天覧試合では線審務める

 野球殿堂博物館の表彰委員会は16日、今年の野球殿堂入りを発表し、競技者表彰のエキスパート表彰として掛布雅之氏(69)を選出した。プレーヤー表彰では日米通算4367安打を記録したイチロー氏(51)と、NPBで歴代最多となる1002試合登板、通算407セーブの岩瀬仁紀氏(50)を選出。特別表彰ではセ・リーグ審判として歴代2位の3775試合に出場した富沢宏哉氏(93)が選ばれた。

 富沢氏は35年のキャリアで歴代2位の3775試合に出場。つえを突きながら出席し「長生きしていて本当に良かった」とコメント。1977年に巨人・王貞治がメジャー記録を上回る通算756号本塁打を放った試合で球審を務めた。印象に残る試合に挙げ「(この日)王さんも列席されていて感慨深いものがある」と喜びをかみしめた。

 左翼線審としては59年の天覧試合で、巨人・長嶋茂雄が左越えに放ったサヨナラ弾を判定。78年の日本シリーズ第7戦ではヤクルト・大杉の打球が左翼ポールの内側を巻いたとして本塁打とジャッジ。ファウルではないかと猛抗議した阪急・上田監督が選手をベンチに引き揚げさせ、中断時間が1時間19分にも及んだ。

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