ソフトバンク 甲斐の人的補償で伊藤獲得 昨季2軍で防御率1・29 三笠GM「投手陣の層が厚く」
ソフトバンクは16日、国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人へ移籍した甲斐拓也捕手(32)の人的補償として、伊藤優輔投手(28)を獲得したと発表した。背番号は42に決まった。
伊藤は2020年度のドラフト4位で巨人に入団。1年目に右肘を手術して育成選手となったが、昨年7月に支配下に復帰するとプロ初登板を含む8試合の登板で0勝0敗1ホールド、防御率1・04。2軍では主に抑えで40試合に登板して4勝14セーブ、防御率1・29の安定感を誇った。発表を受け、巨人を通じて「少し驚いてはいるが、4年間の経験を糧にしたい」とコメントした。
三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「真っすぐが速い。(右肘は)既に昨年復帰しているので心配ないと判断した。先発ローテを狙える投手として期待しているし、昨年の活躍みたいにロングリリーフというところでも投手陣の層が厚くなるかな」と期待した。
今オフは石川もソフトバンクから国内FA権を行使してロッテに移籍。前身のダイエー時代も含めると計11選手が国内他球団へFA移籍したが、移籍先球団に「人的補償」を求めての選手獲得は今回が初めてとなった。
◇伊藤優輔(いとう・ゆうすけ)1997年1月14日生まれ、28歳。東京都出身。178センチ、82キロ。右投げ右打ち。投手。都立小山台高、中大、三菱パワーを経て、20年度ドラフト4位で巨人入団。21年11月にトミー・ジョン手術を受け、同年12月に育成選手として再契約。24年7月に支配下契約を結び、1軍で8試合に登板して1ホールド、防御率1・04。