「ソフトバンク９－４日本ハム」（６日、みずほペイペイドーム）

　プロ２２年目の開幕を白星で飾った。けがで出遅れていた４３歳のソフトバンク・和田が、今季初登板初先発で５回８安打４失点。自身が持つ球団最年長勝利記録を更新した。打線の援護にも恵まれ「野手の皆さんのおかげで五回まで投げられた」と感謝した。

　名前を呼ばれるとファンから大きな拍手が送られた。先頭の郡司を１４４キロの直球で空振り三振。続く今川には内角へ１４５キロの速球を投じて、見逃し三振を奪う上々の立ち上がりを見せた。

　そして４－３の四回がベテランの真骨頂だった。３連打で無死満塁としたピンチで水野を３球三振に仕留める。続く郡司に犠飛を許したが最少失点でしのぎ、直後の勝ち越しを呼び込んだ。

　本拠地初戦の４月２日に先発すると決まっていたが、左手中指を負傷して回避。復帰過程の２軍戦では左足親指をけがするなど、トラブル続きだった。それでも１軍マウンドに戻り、勝利に貢献したのはさすが。「次にもっと良い投球ができるように練習する」と、旺盛な向上心が力の源だ。