「ヤクルト９－８広島」（２５日、神宮球場）

　乱打戦を豪快なサヨナラ弾で締めくくった。大歓声の中、ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手がダイヤモンドを一周し、仲間から手荒い祝福を受ける。「勝てて最高です」。勝利の余韻に浸った。

　同点の九回だ。１死から、サンタナが栗林の直球に鋭く反応。快音を残した打球はヤクルトファンが待つ右翼席へ。「正直、頭が真っ白だったんですけど神様に感謝を告げて、チームが勝ったことに感謝を告げてました」。劇的な勝利はチーム一丸でもぎ取ったもの。１点を追った八回には、１死三塁から代打・川端が仕事を果たす。２球で追い込まれながらも、３球目を左前に運ぶ同点の適時打とした。

　「追い込まれていたんで、何とか前に飛ばそうと思っていたんですけど、いいところに飛んでくれましたね」と川端。投手陣が１３安打８失点の中、打線が１３安打９得点とカバーし、連敗を「３」で止めた。

　２６日からの、甲子園での阪神３連戦を前に、打線がはずみをつけた勝利。サンタナは「これからも連戦が続くので、これで勢いが付いたと思うので、毎試合全員で粘った勝ちにいくしかない」と、次は虎狩りに挑む。