巨人がまさか 小林の先制犠飛が幻となってドロー 六回表の攻撃完了できずも阿部監督「前向きに考えていこう」

 6回、大瀬良(右)は小林に中犠飛を許す(撮影・市尻達拡)
 6回、小林は中犠飛を放つ(撮影・市尻達拡)
 先発し力投する高橋礼(撮影・市尻達拡)
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 「広島0(降雨コールド)0巨人」(21日、マツダスタジアム)

 六回、巨人の攻撃中に雨脚が強まり、降雨コールドでスコアレスドローとなった。この回、小林の中犠飛で先制点を奪ったが、六回表の攻撃が完了しなかったため幻の先制点となった。

 試合は序盤から拙攻が続いた。四回、連打と四球で1死満塁の好機。打席に入った小林は1ストライクから2球目にセーフティースクイズを試みた。だが、低めのボールをバントした打球は投前に転がり、大瀬良が本塁へトス。スタートを切っていなかった三塁走者はフォースアウトとなってしまった。

 一塁へ送球され、広島・新井監督がリクエストしたがセーフの判定は覆らず。なおも2死満塁となったが、吉川はフルカウントから左飛に倒れて無得点に終わった。

 五回にも無死一、二塁でオコエが送りバント失敗。阿部監督もベンチで渋い表情を見せるなど、拙攻が続いていた中でようやく手にした得点だった。

 一方、先発の高橋礼は安定した投球。毎回のように走者は置いたが、要所で広島打線に的を絞らせなかった。5回4安打無失点。先発として十分に試合を作った。

 球審がコールドゲームを宣告すると、スコアボードの六回表の1点は消滅。無念のドローとなった。

 それでも阿部監督は「前向きに考えていこう。負けなかったしね」とコメント。6連勝後、勝利のない1週間になったが「長いシーズンやっていればあると思うし」と語っていた。

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