巨人が今季初のサヨナラ勝ちで5連勝 代打・大城卓が決めた「無我夢中だった」阿部監督「きょうの勝ちは大きい」

 延長12回、サヨナラ打を放ち、岡本和と抱き合う大城卓(撮影・西岡正)
 12回、サヨナラ打を放ち、ナインに祝福される大城卓(中央)=撮影・西岡正
 12回、サヨナラ二塁打を放ちポーズを決める大城卓
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 「巨人3-2広島」(13日、東京ドーム)

 巨人が今季初のサヨナラ勝ちで5連勝。代打・大城卓が試合を決める一打を放った。

 延長十二回、1死から岡本和が二塁打で出塁。ここで阿部監督はベンチに残っていた最後の野手・大城卓を代打として送った。カウント1-1から「無我夢中だった」と大城卓は右中間を真っ二つに破るサヨナラ打。歓喜のウオーターシャワーを浴びた。

 お立ち台に上がった背番号24は「最高です」と実感を込めた。「本当につないでくれたので何とかしようと思って打席に立ちました」と言い「本当に雰囲気も最高ですし。負けていてもショボンというふうになっていないので。ベンチが明るいことが良い結果につながっている」と力を込めた。

 終盤に驚異的な粘りを発揮した。八回、佐々木の右中間への二塁打、続く門脇の右前打で無死一、三塁の好機を演出すると、岡本和が遊撃への適時内野安打を放って試合を振り出しに戻していた。

 頼れる主砲岡本和が0-0の六回に驚異的なパワーを披露して先制点をたたき出した。1死二塁から内野に高々と舞い上がる飛球を打ち上げ、思わずバットをたたきつけた。ただその後、なかなかボールが落ちてこず、広島内野陣はあぜん。東京ドーム上の懸垂物に挟まり、落ちてこないため、東京ドーム特別ルールで二塁打となった。極めて珍しい適時二塁打で均衡を破った。

 投手陣は堀田が2年ぶりに先発マウンドに上がった。走者を出しながらも粘った。二回2死一、二塁では会沢に右前打を打たれたが、右翼手の新人・佐々木が本塁にワンバウンドの正確な好返球をしてアウトに。味方の好守備にも助けられた。右腕は4回を4安打無失点で降板した。2番手の井上は2回を無失点。1-0の七回に中川が逆転を許したが、同点に追いついた直後はリリーフ陣が奮闘。広島打線を九回以降、ノーヒットに封じた。

 「明日も勝って今週、良い形で終われるように」と大城卓。最高の一打に東京ドームは盛大な大城コールに包まれた。阿部監督は「きょうの勝ちは大きい。それしかない」と実感を込めた。

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