オコエで阿部巨人4連勝 逆転V2点打は今季初打点「執念で食らいついた」 阿部監督は気持ち評価
「巨人9-4広島」(12日、東京ドーム)
新生・巨人を象徴するような男が躍動した。スタメン出場したオコエ瑠偉外野手(26)が逆転のV打を放ち、今季初の4連勝に貢献。「執念で食らいついていきました」と気迫のセリフを口にした。
六回に1点差と迫り、なおも2死満塁の絶好機。低めの変化球に必死に食らいつき、しぶとく中前に運ぶ2点適時打。自身今季初打点をマークし、この回一挙7得点の打線の着火剤となった。「きれいなヒットじゃなくていい。つながるバッティングを、と思った」と振り返る。阿部監督は「何とかしてやろうという気持ちも出ていた」と目を細めた。
初の現役ドラフトで楽天から移籍後、今季は勝負の2年目を迎える。開幕センターのレギュラー候補として期待されたが、3月中旬に2軍落ち。4月上旬に1軍に昇格した。自己犠牲などチーム打撃を重要視する指揮官から課題も課せられていた。オコエは「打席の中で目的を持ってしっかり入れている」と手応えも口にする。この日はマルチ安打もマークし、大いに存在感を示した。
今季の外野陣を見渡すと、三つのポジションともレギュラーが固定されていない。オコエにとっても大チャンスだが「あんまりそこは気にせず」とし「いい打率を継続するのが自分の大事なところ」と言い切る。確実性を高め、生まれ変わったチームに貢献するだけだ。